‐朔 月‐

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  日の光の当たらぬ場所で   一人闇を讃える孤独   目の粗い心の末に 遠く離れる命は何処か   空の彼方   淡く芳香を残して 黒い四隅に 鈍痛とともに軋む   有明の彼方   金色の歪みは 卑猥な匂いにむせかえる   鋭角に朝を迎え   速度を伴い   その粒子を呼吸する   爆発してやまないトルク   輪廻するそれは 意味もなく憶測を続ける   私の月の名の朔月  
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