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また今日も木幡さんに会う。
あれから何度か一緒に仕事をして、だいぶお互いの家の話しもするようになった。
篤「最近、旦那さんとは上手くいってるの?」
彩「上手く?まぁまぁですよ。」
篤「最近、いつしたの?」
なんてストレートに…。なんて思ったのは最初だけで、最近は慣れてしまった。
彩「う~ん、いつだろう?先月だったかなぁ。まぁ、しばらくしてないですね。ほら、ウチはすれ違い生活だから。」
篤「してないんだ。彩夏さんはそれで大丈夫なの?」
彩「慣れましたね。そういう篤史さんは?」
篤「ウチは先月末くらいかな。」
彩「それは篤史さんから?」
なんとなく気になった…
篤「ちょっと酔って帰ってね。彩夏さんは?旦那さんから?」
彩「まぁ、だいたい。前は旦那さまにくっついたりしてたけど、『狭い』とか『暑い』とか言われて。そうなると、拒絶されて傷付くねが嫌になって…。」
篤「あっ、俺も言っちゃってるかも。疲れてる。とか言って。」
彩「したい。とかじゃなくて、ただなんとなく、くっつきたい時もあるんですよ~。」
篤「そうなんだ。」
彩「そうですよ。女心は以外と複雑なんです(笑)」
篤「勉強になりました(笑)」
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篤「ところでさぁ、デートしない?」
また始まった…。
彩「いいですよ。ただし、中学生デートで。」
ご飯くらいなら、まぁいいか。
篤「中学生デート?」
彩「そう。ご飯食べに行くデートですよ。」
篤「俺は大人のデートがいいなぁ。」
彩「大人って…。私、結婚して8年ですけど、そんなことした事は一度もないですし、まぁ、ご飯くらいで…。ほら、私、以外と恥ずかしがり屋なので…(笑) ていうか、篤史さんて浮気とかした事あるんですか?」
篤「結婚してからはないよ。」
彩「結婚してからって、何年ですか?」
篤「二年。」
二年って……
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