第四章

13/49

762人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
そんな会話を交えながら八時三人は歩き出す。 寮から出て公園を抜けて数分歩いた所で、 メル「到着です!」 まだ寮から出たばかりなのに、メルは足を止めて指を指すと、 ノア「でっけぇ!」 サンシアンは大きい建物ばっかだな! その先には正方形の形をした四階建の建物が二つ、少し間を空けて並んでおり、 二つの建物の真ん中には互いを結ぶように渡り廊下が、二階と四階に二本伸びている。 そして正面から見て右手にある建物の屋上には、縦長の『ジルニ』と書かれた看板が目立っていた。 サクラ「凄い…」 月影にある建物より大きいですね。 城はもっと大きんでしょうか? 建物の大きさにサクラも声を漏らし絶賛する程である。 その中で、ノアは玩具を買って貰った子供のように目を光らせ、 ノア「早く行こうぜ!」 建物の中へと無邪気に駆けて行き、サクラとメルも、ノアを見失わない為に走り出す。 こうして三人は建物の中へと入って行った。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

762人が本棚に入れています
本棚に追加