影の王

第四章

ﾉｱ「それにしても…店の中に店があるってのは変な話だな？」

『飲食店〈たらふく〉』と書かれた暖簾(ﾉﾚﾝ)が下がる店に入ったノアが第一声を出すと、その訳をメルが説明する。

ﾒﾙ「最近まで『たらふく』は個人経営で、人気のある店だったんですけど、

ジルニの『是非我が社で店を開いてほしい』と言う言葉に承諾して、今の『たらふく』に至る訳です」

メルが説明を言うと、

ﾉｱ「へぇそうなんだ？」

ｻｸﾗ「じゃあ味は期待できますね」

ノアは納得し、サクラは興味を持つと

ﾒﾙ「はい！ついでに言うと、お勧めはその日取れた海の味覚をふんだんに使った『てっか丼』です」

メルもお勧めを口走る。