第四章

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更に四分後。 次に、サクラの海老天丼よりも早くメルの注文した料理が目の前に運ばれ、 「はいマグロ丼、お嬢ちゃん両手に薔薇(バラ)だね」 マグロ丼を運んで来た女性の言葉にメルは考える仕草を入れたが、徐々に顔を赤らめ、 メル「いえ!そんなんじゃありません!」 この人はいきなり何を言い出すんでしょう!? 「まあまあ」 それから必死に誤解を解き、疲れて俯(ウツム)くと、 そのままの雰囲気でわさび醤油を少し垂らし、マグロ丼に箸を伸ばして、 うわっ美味しい! と絶賛したいが、何故か沈黙したままだ。 そんなメルの心境にはお構いなしに、ノアは二人の料理を見て、俺の特盛りはまだかなと『ウキウキ』している。
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