第四章

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サクラが大福を食べ終わった頃。 そうは言っても一分から二分の出来事だったが、 それを見たメルは止めていた箸を再び動かして、マグロ丼を食べきり、 メル「ごちそうさまです」 丁寧に食後の挨拶を言うと、その言葉に続いてサクラも「ごちそうさま」と挨拶する。 ノア「ごちそうさまっ!」 え? 最初は聞き間違いかと思いました。 だって私たちと一緒に食べ終わるわけが無いじゃないですか…あとから運ばれて来てあの量ですよ? 三分経ちましたか? サクラ「どうしました?」 ノア「どうした?」 多少の間、意識が何処かへと迷い込んでいたメルは、サクラとノアに呼び戻され、 メル「あっ、えっ?ハンバーグ…は?」 メルはチグハグな言葉を繋ぎ、綺麗になった容器を見詰めながらハンバーグカレーが何処に行ったのかを聞きたかったのだが、 ノア「食ったぞ?」 あたかも当然のように、「腕の動きを止めなきゃ食える」とノアは付け加えた。
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