第四章

39/49

762人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
~ノア~ 死者の魂がさ迷う『黄泉(ヨミ)の世界』 死者の魂が行き着く『冥府(メイフ)の世界』 名は異なれど同じ世界の下にあり。 死者を監視するは、天上より我等を眺めし『月の瞳』 死者を束縛するは、天下より我等を留める『影の鎖』 だが、月は瞳を閉じ、そのうち影も留める事を忘れた。 「瞳を開けよ」 何処からか詩(ウタ)が聞こえる。 ノア「ぐぁっ!っつ!クソッ!」 まだだっ、嫌だ…マだ駄目ダ… ノアは頭を両手で額を抑え、リンゴの木に背を預けた。その瞳は蒼く輝き、光を映す腕さえをも蒼く見せる。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

762人が本棚に入れています
本棚に追加