第四章

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~サクラ~ 部屋の真ん中に。短足の四本足で、上にはガラスでできた透明な一枚が乗っている。 そのテーブルの上には、甘く懐かしい薫を漂わせる肉じゃがに、漬け物、焼き魚、そして今回のメインであるサラダ巻きなどが、所狭しと置いてあった。 メル「うわぁ~すごいですね!これ全部をこの短時間で作ったんですか!?」 メルは料理に向かって目を輝かせながら驚き、呟く。 サクラ「はい、簡単な料理ですからね」 メル「羨ましいです!料理が上手いなんて…」 私より上手いんじゃないですか?そんなのおかしいです… サクラの言葉でメルは瞳は潤めき始めた。 えっ、どうしたんですか? 僕…何かしました? そんな事を思いながらも、サクラはメルの涙に心を締め付けられたような… いや、締め付けられている自分がいる。
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