第四章

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サクラ「どうしました?らしくない…いつもなら『わりぃな』ぐらいしか言わないのに、あんな風に言うなんて」 サクラは、何時もと何かが違うノアが気になり、質問をぶつけた。 何故、こんなにもわかってしまうんですかね? 『フタゴ』だから…ですか? そして泳いでいた視線をゆっくりて戻し、『ゴクリ』と喉仏が上下に動いた後、ノアは重たく口を開いた。 ノア「カヴィンの日が近付いてる」 ただそれだけ… ただそれだけの言葉で、サクラは血の気が引いたような表情を浮かべて、空気の層を見詰めながら小刻みに震えだした。 ノア「まだ三年も四年もあるだろ、何とかなるって」 そんなサクラの肩に、ノアは拳(コブシ)を『ぐりぐり』押し付けて「大丈夫だって」と笑顔を見せる。
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