第二章

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崩壊する家屋に、炎に包まれながらも必死に逃げ惑う人々… サクラ「何故湖にあんなのがいるんでしょうか?」 何故あんなものが!? 人々が逃げ惑う中、サクラの視界に映った『それ』は、全身が鱗で覆われ、長い身体に小さな両手両足が生え、牙を剥き出しにしている『水龍』だ。 『水龍』とは伝説上の生き物で、綺麗な湖に住み着き、遥か昔の人々は守護神として崇めていた事から『守護水神』とも言われていた。 確かに綺麗な湖だが、あくまで伝説上の話のはず… だが、その伝説が『影の都』を襲っている。 ノア「『水龍』だ!スッゲェなサクラ!」 ノアは何故か上機嫌になり、そんなノアの叫び声を聞いた瞬間に『水龍』が此方に気付き睨んできた。 だがノアは『水龍』に見取れている。 「それより早く助けに行きますよ!」 しかし、水龍に見取れているノアを無視してサクラは走り出し、サクラを追う形でノアが走り出すと…止まっていた『水龍』が再び動き出し、 『水龍』が突然口を大きく開けたかと思うと、湖の水が口の前に集まりだて球体を形作り、 水龍「グギャァァアッ!!」 『水龍』の雄叫びのような声を合図に、球体から槍の形をした無数の水が現れ、サクラとノアに向かって襲いかかる。
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