第五章

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「おいおい、じっちゃん!嘘だろ!?」 嘘って言えよ!…なあ?じいちゃん? ねぇって…嘘って言ってください。 今にも泣き出しそうな表情でノアが老人に訴え掛けるが、既に老人は、ノアの言葉を無視しており、サクラと会話を交わしていた。 「サクラ、お主は遠距離からでも良いから、あの腕目掛けて上級魔法を一発放つのじゃ、そして腕が引っ込んだ後はノアが閉めに行ってくれると言っておった」 老人は独り話を走らせ、ノアは置いていかれる。 「えっ!勝手に話し進めてんじゃ」 「それしか方法がないなら仕方ありませんね!早速実行に移しましょう」 もはや、ノアの否定は許され無いのか。ノアの言葉を掻き消すようにサクラが意見を述べる。 なんだよこのポジションは…サクラめっ 「ノア!やりますよ!?準備をお願いします」 「おっおう、任せろ!」
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