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「へっ?」
何ですか?
寝ぼけているサクラは、赤い髪を揺らし、毛布と一緒に体を起こすが、未だ瞼は重く閉じている。
「サクラ?今日に限って寝坊は無いよな?今日が何の日か、わかってるのか?」
そう問い掛けるノアの声で、サクラは寝ぼけている頭のまま考える。
何の…日?…の日、カヴィン…?いや、違う違う…えっと
「あっ!入学式の日!!」
そして、パッと瞼を開き、大声で叫んだサクラだが、急に息を吐き出したので『ケホッケホッ』と咽せ返った。
隣では、ノアがベッド脇に立ち、サクラを見下ろしながら、
「正解」
と一言呟き、
「まさか、サクラが寝坊するとは思わなかった!ほら、俺もメルも支度終わったから、三人で一緒に行こうぜ!」
支度を済ませているらしいノアは、上機嫌にサクラを急かす。
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