第二章

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襲い来る水の槍は一本一本意思を持ち二人に吸い込まれる様に曲がり、 確実に当たる予定だったが…無数に襲い来る水の槍に対して二人がとった行動は余りにも簡単で、 ノア「風光障壁(フウコウショウヘキ)!」 始めにノアが『詠晶破棄』で『上級魔法』の風と光を混ぜた二重障壁を作り、水の槍を全て防ぐ。 『詠晶破棄』というのは『詠晶をして呪文を紡ぎ魔法を唱える』ことで魔法を発動させるという行為を簡単にし 『魔法を唱える』だけで魔法を発動させる事を言う。 しかし『詠晶破棄』には物凄い熟練度と才能が必要であり、ノアの年齢でできる者はいないと言った方が良いだろう。 そして二重障壁が『水龍』の攻撃を防いでいる間、その後方でサクラが詠唱を始め、 サクラ「雲行き怪しく大気は揺れる。我に従い降り注ぐは神の槍…『雷神無双(ライジンムソウ)』」 そう唱えると空が暗雲で埋め尽くされ轟音が鳴り響く。 『雷神無双』とは、自身の魔力と自然界の力を混ぜ合わせ、攻撃力を最大限まで上げて攻撃する魔法である。
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