第五章

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「八時半までに集合すれば良いみたいだから、まだまだ時間はあるけどな!」 あぁ~わくわくすんな!今日の入学式って何すんだろ? サクラは、そわそわと、ほんの少し目障りなノアを視界に入れつつ、後方の壁に掛けられた時計を確認する。 現在の時刻は六時四十五分。まだ、これから着替えて、朝食を食べてから行ったとしても、歩いて間に合う時間だ。 七時ですか… 確か学園まで、徒歩二十分って言ってたから、支度を済ませても時間が余りますね。 などと考える間に、サクラは着替えを終えていた。 「ノア、もう朝食を食べましたか?」 「いやっまだだ!作ってもらって良いか?」 「ええ、ちょっと待ってて、今から作って来ますから」 「おうっ!じゃあメルも呼んでくっか?」 ノアは未だ変わらず、食べ物の事になると無邪気に笑っている。
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