第五章

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「ええっ、頼みます」 「任せろ!いつもの事だし、いい加減もう慣れた」 ぼんやりとしているサクラの言葉に、朝食を食べたいノアは意気込んだ返事をし、部屋を飛び出す。 しかし、一分も経たないうちに、ノアはサクラの部屋に戻って来た。 「サクラただいまっ、言ってきたぞ~!」 「はいはい」 だがサクラは、出鱈目に早いノアに対し、何も尋ねない。 そのままノアは穏やかに笑い、テーブルに着くと、後から来たメルも、同じくテーブルに着く。 今では、これが毎朝定番の光景みたいなものであり、日課のようになっている。 そして、何時ものように三人は、他愛のない会話を交えながら朝食を済ませた。
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