762人が本棚に入れています
本棚に追加
朝食を済ませ、三分後、サクラが支度を終えて二人に知らせる。
「支度終わりましたから、そろそろ行きますか」
時刻は七時十四分である。メルが見学を希望した為、式まではまだ早いが学園へ行く事となったのだ。
「今から行けば、最低三十分間は暇が出来ますね」
「そうだな、徒歩二十分なら、走れば数分…見学し放題だな!」
まあ、全速力なら一分もかからないけど、道わかんねぇしな。
ノアは、サクラをちらりと見て、走りたい欲求を隠さず伝えるが、
「いえ、歩いて行きましょう?」
メルが、ことごとくノアの考えを打ち崩し、そこまで見学したい訳でもないので、歩いて行きたいと説明する。
「わかった」
するとその言葉に、ノアは直ぐ様従い、歩く速度をサクラとメルの隣に並べる。
最初のコメントを投稿しよう!