第五章

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朝食を済ませ、三分後、サクラが支度を終えて二人に知らせる。 「支度終わりましたから、そろそろ行きますか」 時刻は七時十四分である。メルが見学を希望した為、式まではまだ早いが学園へ行く事となったのだ。 「今から行けば、最低三十分間は暇が出来ますね」 「そうだな、徒歩二十分なら、走れば数分…見学し放題だな!」 まあ、全速力なら一分もかからないけど、道わかんねぇしな。 ノアは、サクラをちらりと見て、走りたい欲求を隠さず伝えるが、 「いえ、歩いて行きましょう?」 メルが、ことごとくノアの考えを打ち崩し、そこまで見学したい訳でもないので、歩いて行きたいと説明する。 「わかった」 するとその言葉に、ノアは直ぐ様従い、歩く速度をサクラとメルの隣に並べる。
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