第五章

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三人が肩を並べ、歩くこと十五分。後“数百メートル先”の場所に学園が見えてくると、 「あっ、そういえば、みんなネックレス持ってますか?」 学園まで、あと僅かな距離を残し、唐突にサクラが尋ねた。 「おうっどうした?」 「はい、何でしょう?」 二人は返事と共に、何故聞いたのかを聞き返す。 「ん、ええ、大したことじゃないんですけど。そろそろ『まじない』でも施そうと思いまして…ね?ノア」 ん?……?…あ! 「ああっ!そうだな!そういえば、もう三年も経ったんだな!良いんじゃないか?」 サクラに話を振られたノアは、長く戸惑うと、焦るように思い出し、納得するように頷くと、 「ネックレスにまじないって、何か御利益あるんですか?」 あっけらかんとメルが首を傾げた。
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