第五章

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「それなら大丈夫だ。宝石なら俺がしっかり選んだし、サクラの月影魔法なら魔法を宝石に留める事ができるからな!」 「ええ、ノアの言う通りなので心配いりませんよ。それに月影の作った封印式はサンシアンの封印式よりも簡単なものですからね」 まあ、少しサンシアンには劣りますが、そこは僕らの魔力で補えるからいいか… サクラとノアは次々に説明を加える。 「取りあえず、長話も大変だと思いますから。やりましょうか!」 早くしなければ学園見学の暇が無くなるのでサクラが急かした。 「だな!」 ノアも同意する。 「という訳です。じゃあネックレスを握って、その手を前に出してください」 そしてメルは、サクラに教えられた手順に従い、外したネックレスを右手に握りしめ、サクラに突き出す。 「握ったままで良いんでしょうか?」 「はい。メルの身体に干渉した魔力をネックレスに集めますから、握ったままで結構ですよ」 「はぁ…?そうなんですか?」 身体を通して魔力を流すんですか!?体に悪影響は無いんでしょうか!
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