第二章

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サンシアン王国に入ってから数十分後… 人がほとんど通らない道を歩いていたサクラが何やら考え事をしていた。 サクラ「それにしても…これほど簡単に王国に入れるとは思いませんでしたね。 しかもノアは先に着いているはずなのに見当たらないし気配すら感じない。」 まさか捕まった!? いや、ノアに限って捕まる事は有り得ない…けど六日も食事無しで飲み物だけとなるといくらノアであっても…とサクラは悩み、 そして更にサクラを悩ませる問題が一つ。 サクラ「それにしても、尾行してるつもりなのでしょうか…」 軽く後ろを振り向くと、二百から三百メートルほど後方にサクラを尾行している人が数名。 サクラ「参ったな、あの三人はどうにかなるけど…あの刀を持ってる人は結構でるな。」 それに、もし戦闘になったら今の体力と魔力じゃあ勝てるかわかりませんね。 そう思ったサクラは、尾行してくる四人全員が一斉につくった、 『まばたきの間』の様な隙を見逃さず、その一瞬の間に人通りの多い大通りに出て人混みに紛れ込む。
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