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だが尾行していた内の一人。そう、サクラが気にしていた人物がすぐさまサクラを見つけだし、
「気付かれた」と気付いたのか、今度は見失わない為に足早に追いかけて来る。
無理でしたか?
サクラはこのまま逃走劇を続けていてもらちがあかないので、方向を変えて薄暗く人気のない路地裏に駆け込み、数分走った所で足を止める。
そしてサクラは「ふぅ…」と大きな溜め息をつき走って来た道を振り返り呟く…
サクラ「クソッ…しつこいですね。ここまで来るなんて」
しかしこれは計画通りで、
簡単に誘い出されてくれてありがとう。
という感謝の言葉を言いそうになったが、直ぐに飲み込む。
何故ならサクラは突然めまいに襲われ気が遠くなってきたからだ。
そこで相手の一人が少し歩み寄り喋り出すが、
メル「私は『・・・翼』二・・隊長『メル・エ・・・ル』・す!
・・しく捕まれ・・・は加え・・・ん!」
その声が届く前に、サクラは意識を手放す。
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