第二章

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~ギルド~ サクラから訳を聞いたロウエンは幾(イク)つもの疑問ができた。 ロウエン「えぇ…っと。まぁ、とりあえず幾つか質問が有るんだが…いいか?」 ロウエンの顔は口元が吊り上がって満面の笑みだが、少し短めの髪から覗かせる額にしっかりと血管が浮き出ているのがわかる。 サクラ「難しい質問は「始めに!君が暴走したのは別に『貧しいから』とかじゃないんだね? しかも話しの内容的に急ぎの用事みたいだけど、何でそんな馬鹿な遊びをしてる暇があったんだ?」 サクラが「遠慮します。」と断言する前にロウエンが尋ねてくる。 それと…どうやらロウエンはサクラが運ばれて来た理由は『栄養失調』イコール『貧しいから食事ができなかった』と思っていたみたいだ。 サクラ「それは『ノリ』というやつです」 サクラの言葉を聞いた瞬間にロウエンあからさまに機嫌の悪そうな顔をする。 ロウエンが機嫌を悪くすると眉間にシワが寄り、どことなく優しさを帯びていた目付きも鋭くなったため、 金色の短い髪と鋭い目付きが合わさり其処らの『人相が悪い人達』よりも威圧感がある顔になった。 サクラ「…」 その表情を見て、サクラから冷や汗が出てくる。
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