第二章

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そして時間にして一分間、長いようで短い間無言が続いた後に サクラを哀れむ様な目で見つめていたロウエンが話し出す。 ロウエン「本当ならいろいろ言ってやりたいけど、今はそれ所じゃないな… 水龍が現れたのは本当かいサクラ君?」 やはり『水龍』の事が気になるロウエンは再度サクラに確認を取ると、 サクラ「えぇ、僕達が今まで習ってきた事が嘘じゃなければ、確かにあれは水龍です。 そして伝説上の龍が現在存在してるとわかった事と、この年齢で龍を見れた事はとても良い経験でした。」 とロウエンの質問にサクラが答える。 ロウエン「ハハッ、そうかそうか!じゃあ僕はこの事をギルドのトップと国王に報告してくるよ。」 サクラの返答にロウエンは笑いながら病室の入口を開けた時に、何かを思い出したらしく「あっ…そういえば」と振り返る。 ロウエン「どうしてサクラ君とノア君はそんなに強いのかな?龍を怯ませるなんて上級魔法程の威力がないと無理そうなのに。 見たところサクラ君とノア君は十代前半だよね?」 するとサクラは十代前半とは思えない威圧感で病室を支配し、 サクラ「『月と影の双剣』だからです。知りませんか?」 『月と影の双剣』と聞いたロウエンは少し驚いたが、 ロウエン「そういうことか、わかった」 と微笑み病室から出ていった。
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