第二章

18/41

762人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
ロウエン「率直に言います。六日程前に月影の都が水龍に襲われたそうです」 その言葉に円を囲む数人が反応する。 男性「月影の都ですか?」 まず、最初に男性が聞き返したのは『水龍』では無く『月影の都』の事。 月影の都は孤独な民が暮らす町…そう言われるのは月影の民が外の国との交流を極力避けているからだ。 ロウエン「はい。『月と影の双剣』と名のっていましたので、間違いないと思います」 それを聞いた男性の表情は柔らかくなり「そうですか」と小さな声で呟く。 男性「龍などについては今話し合っています」 ロウエンと男性のやり取りがわからなかったのか、円を囲む内の一人が聞いてくる。メルだ… メル「すいませんルイスさん。『月と影の双剣』とはなんですか?」 メルは黒い髪を持つ男性に尋ねた。 男性の本名はルイス・ガイランスで『(ギルド)虹色の翼』の頂点だ。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

762人が本棚に入れています
本棚に追加