第二章

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ルイス「その前に…会議は終了しましたので各自解散しましょう」 会議を終わらせてから、部屋にメルとロウエンを残し、 ルイス「『月と影の双剣』というのはだね…」 ルイスは話を始める。 月影の都を守護する二人に付けられる呼び名で、『月の剣』と『影の剣』、この二つに分けて呼ばれている。 元々は『月影の剣(ゲツエイのツルギ)』と呼ばれる一つの剣術だったらしいが、いつしか一人では扱えない剣術になり、 『月の剣』『影の剣』と名前を変えて今も代々伝承され、それぞれの剣術はほとんど完成しているらしい… そしてこの剣術を扱える者は昔から『月の王』そして『影の王』という別の呼び名も与えられている。 しかも今の『月と影の双剣』は都が始まって以来の最強のペアだと言う話で、その二人は年に数回だけ都を離れ、 サンシアン王国へ情報収集と情報提供に来ている。 まぁ…会って話ができるのは各所のトップぐらいですから知らないのも無理はないですね。 ここでルイスは一旦話を止めて「フフッ」と鼻で笑う。何故ならメルが目を輝かせていたからだ。 そして「どんな人達なんですか!?」と目を輝かせたまま聞いてくる。
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