第二章

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サクラ「では、改めて…」 ゴホッっと咳払いをして続ける。 サクラ「俺の名前はサクラ・ローエン。好きな物はノアと同じくリンゴで、年齢は12歳です。」 ぎこちない敬語ばかり使っているが、サクラは初対面の人や自分よりも尊敬できる人に対して自分なりに丁寧な言葉を使う。 メル「よろしくね。」 メルが目を泳がせながら右手を差し出す。 サクラ「よろしくお願いします。」 サクラは内心、メルから握手を求められた事に少し驚いたが、話の流れで握手を交わした後に、 メルが先ほどから気になっていた質問を二人にぶつける。 メル「パッと見、髪と眼の色は違うみたいですけど…凄く似てますね? サクラ君とノア君は双子か何かですか?」 メルの質問だが…確かにサクラとノアの違いは髪の毛の色と長さ、そして瞳の色。 後は性格以外に違いが殆どない。 ノア「あぁっ!正解だ!」 サクラ「昔は髪の色も瞳の色も同じだったんですけどね」 サクラが説明する。 ルイス「おや?双子なのは聞いてますけど、その話は始めて聞きますよ?」 どうやらルイスですら聞いたことのない話しだった。 メル「そうなんですか?」 ノア「まぁな、話す程の内容でもなかったし」 メル「是非聞きたいです!」 メルが人懐っこい表情でサクラとノアに期待の眼差しを贈る。 ノア「じゃぁ特別な!」 ノアは色んな意味で女性に弱いようだ。
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