第二章

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ノア「サクラ!説明よろしく!」 良かったのは最初だけで、すぐサクラに助けを求める。 ノアに助け船を出されたサクラは、溜め息混じりで… サクラ「はいはい」 呆れているようだ。 サクラ「何処から話せば良いのかな? …今の色になる少し前から説明しようか?」 メル「お願いします」 ノア「賛成!」 ルイス「よろしく頼むよ」 サクラがメルに対して確認を取るが、三人が一斉に返答を返す。 サクラ「あ…うん。まず二人とも『月と影の双剣』は知ってますよね?」 メル「おじいちゃんからほんの少しだけ聞いた事はあります」 サクラ「そうか、じゃぁ『月と影の双剣』の仕事内容は知ってますか?」 ルイス「…主に、『月影の都』の警備と都から王国への情報交換係だと以前言ってましたね」 メル「その話が関係あるんですか?」 サクラ「えぇ。『月と影の双剣』とは月影の民を守る為に存在しています。 厳密に言うと、今から四百年程前に起きた戦争の際に争いを嫌った月影の民が攻め込んで来る魔物から都を守るため、『月影(ゲツエイ)魔法』という新たな魔法を創り出したとされています。 ですが『月影魔法』の力は強大過ぎました。当然その魔法を操れる魔術師などいなく、使えた人でも反動に耐えきれずに自滅する程でした。 しかし一人だけですが『月影魔法』を扱える適合者が現れたんです」
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