第一章

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常識的に有り得ない光景を目の当たりにした隊員達の表情からは、絶望の色が見えては隠れ、 なんだよこれ… 聞いてねぇよ… そんな言葉を吐く隊員もチラホラ。 それは何故か… この世界において、魔法というのは大きく分類すると、 『火属性』 『風属性』 『水(氷)属性』 『土属性』 『雷属性』 『光属性』 『闇属性』 これら『七属性』と、特殊に『無属性』が存在している。 一般的に…属性は一人一種類の属性しか扱えないが、 何百から何千人に一人…極希に両親の属性を継いでニ種類の属性を持って産まれてくる。 そして『無属性』と呼ばれる魔法は、世界でも一握りの人間しか使えない事が国の調査でわかった。 他にも魔力の質や許容量だが…これは生まれつき決まっている。 許容量とは魔力を身体に溜めておける限界値の事だ。この限界値は努力次第で増やす事が可能と実証された。 しかし目の前の少年は…状況を見て確認できる程はっきりとした、四種類の属性を使っている上、 普通ではあまり感じられない魔力を全身に感じ、押し潰されそうだ。
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