第三章?

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討ち放たれた魔法は、相手を切り裂き、肉まで抉(エグ)るような無数の鎌鼬を生み出す、風属性の上級魔法。 そして互いに生み出した魔法はぶつかり合い、チェックの放った魔法、『風の爪痕』は掻き消され、ノアの放った魔法が圧倒的な強さを見せる。 その光景を見て、チェックは良く思わない。 チェック「猿真似子供が!人の真似しやがって!」 ノアの魔法が当たる直前にそう叫んで…チェックは風の脅威に巻き込まれた。 ぶつかり合い、威力が弱まったはずの魔法に、二十メートル程後方の壁まで吹っ飛ばされたチェックは、「ちくしょう、やっぱり天才はいるんだな…」と倒れ込む間際に思う。 そんなチェックの考えを見透かしたようにノアは、 ノア「才能なんかじゃないさ…」 と昔を思い出しながら呟いた。
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