第一章

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少年の魔力を肌で感じ取ったギルドの隊員には、驚きの表情が浮かんで、沈黙に包まれる… だが!直ぐに少年が沈黙を打ち破る事態が起きた。 少年は頭を抑えながら「うっ!」という声を出して、その場に崩れ落ち気を失ったのだ。 それを見てなんだか安心した隊員が大きな声を出す。 隊員A「今のは何だったんだ!?」 メル「それはあとで調べます。まずは少年をギルドまで運びましょう。」 今のは何!?あれが同じ魔術師なの? という疑問を残したまま、メルは隊員を一カ所に集めた後に、 刀を手に持ちながら刀身に意識を集中すると、刀が淡く光だし、光が先端へと流れるように集まり始める。 その集めた光を使い、メルは足元に物凄い速さで…かつ丁寧に魔法陣を描いていく… 数分で書き終わると、再度周りを確認して、小声で呪文を呟き、 メル「指定先、『ギルド虹色の翼前』…転移!」 そう叫ぶと魔法陣が輝きギルドの隊員全員を包む。 光が隊員達を囲んで数秒後、隊員を包んだ光と魔法陣が消えるが…そこからメンバーの姿は綺麗に消えていた。
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