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メルがサクラとノアを連れて歩くこと約三十分。
メル「着きました」
案内されて着いた場所はとても広い公園で、草木に手入れが行き届き、
アスファルトで創られた道隅にはベンチやゴミ箱、そして池まであり、鯉が三匹から四匹泳いでいた。
この公園の向こう側にギルドの寮があるというが、
ノア「まさかっ、あれじゃないよな!?」
突然ノアが指を差さす。その先には、壁が眩しい程に真っ白で、
ノア「でけぇな!」
と思わず呟いてしまうような二階建ての建物が見える。
近付いてみると、その建物は更に迫力を増し、
メル「此処がギルドの寮です。最初は驚きますけど、直ぐに慣れますよ」
それからメルは寮の規則らしき事を、口を大きく開けた…半ば放心状態の二人に話すが、
メル「聞いてますか?」
どうやら今の二人にはメルの呼び掛けすら聞こえないようだ。
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