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白い霧がかかったような意識の中、目を覚ますと視界には白い天井が映り込んだ。
あぁ…気を失ったのかな?
服は着替えさせられていて、体にはふわふわの毛布が被されている。
そして腕には点滴の針が刺されており、液体が一定のリズムで、小さな小さな波紋を広げる。
少年「此処は何処?」
病室か…、いつ倒れたんだろ?
まだ意識がはっきりしていないが、ぼんやりと周りを見渡す。
周りには誰もいない…眠っていた部屋の広さは、四畳半程ある個室だ。
それから頭を回転させる事、数秒後。
少年は意識がはっきりしてくると急に慌てだす。
少年「病院!?こんな場所で寝てる場合じゃない!」
やばいな、早く用事を終わらせないと!
急に慌てだした少年は毛布をベッドの隅に寄せて、点滴の針を抜き取り…ベッドから床に足を降ろす。
すると今度は部屋の入口を女性が開けたことにより少年は固まる…
見つかった…
そんな事を思い、無表情で見つめ合ったあと、女性は無言のままゆっくりと入口を閉め…扉の向こうで『パタパタ』と走り出す。
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