762人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
そんなサクラは、夜が明ける二時間前。
どんな夢を見ていたのか、額に大量の汗を浮かべながら「やめろっ！」と叫び、荒い呼吸と共に目を覚ましていた。
余程嫌な夢だったのか、肩で呼吸していたサクラが、「何を今更…」と呟き、額の汗を拭うと、
気分転換でもしますか。
魔力は…よしっ！
寝たおかげでだいぶ回復してますね。
自分の確認を終えるなり、ベッドから立ち上がって窓を開け、躊躇(ﾁｭｳﾁｮ)なく飛び降りるが、決して自殺行為では無い。
飛び降りたサクラは、途中から体が浮くように減速し…
ｻｸﾗ「完璧ですね」
『スト』と軽い音を立てて芝生に着地すると、其処から真っ暗な公園に向かって歩き出す。
最初のコメントを投稿しよう！