序章 物語は始まる

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 とある学校の一室に、寝起きのような顔で退屈そうにしている少年がそこにいました。 「あ~あつまんねー、授業とかホントたるいし」  彼の名前は『アルス・ロンド』年は17歳で今は高校2年生、髪が金色をしていてワックスで少し立てた髪型をしています。  アルスはいつも授業中ぼーっとしているか、寝ているので、成績は真ん中より下ぐらいです。 「今日はすぐに帰らないで、あそこに行くか…」  長い授業が今日も終わり、アルスはある場所へと行くために自転車に乗る。 「はぁー……ちょっと眠いなぁ…」  途中あくびをしながらも自転車を漕ぎ、学校を出て30分ほど時間が経った頃に、ようやく目的の場所が見えてきたようだ。 「はぁ…やった!やっと着いた!!」  アルスの目線の先にあるもの、それは… 風が強く吹き付け、大きな波の音がして潮の香りがする…そう、海に来たのでした。  アルスは自転車を適当な場所に置き、夕日が照らしつける砂浜に座る。 「やっぱり海はいいなぁ…、なんかこう…落ち着くなぁ」  アルスはオレンジ色に光る夕日が、水平線にゆっくりと沈んでいくのを、 ただじっと、見つめていた。
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