小さな結婚式

3/4
前へ
/226ページ
次へ
私が応えると、光春は嬉しそうに微笑む。 その瞳はいつもよりも、 もっと優しい。 私、光春のこと、大好き。 ううん。 愛してるよ。 私は、すぅっと息を吸う、ゆっくり深呼吸すると光春を見つめた 「浅香 光春」 私が名前を呼ぶと、光春は真剣な顔になる。 「あなたは、その健やかなるときも、病めるときも 喜びのときも、悲しみのときも 富めるときも、貧しきときも これを愛し これを慰め これを助け その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」 光春、愛してるよ。 だから、ここからまた始めよう。 「はい、誓います」
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1262人が本棚に入れています
本棚に追加