逃飛行

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「家を出るから…今夜…泊めて。」 涙を堪えて言った。 何もかも、捨てる覚悟は出来ていた… なのに… 「…家に帰れ…」 ショックだった… 溢れる涙を堪えずに流した。 何で?とか…どうして?とか…言葉にならなくて… ただ、一歩づつ離れながら涙を溢した。 「っ…さよ…なら…」 エンジンのかかった車に軽く触れて、別れを囁いた… 「これが…最期だから…」 そう言って泣きながら微笑んだ彼女を、直視せずに去った。 もし。深く傷つけられたら… 君は俺の元を離れ 新たな恋ができるはず… でも そんなの… 堪えられない。 愛してる… もし…深く傷つけてくれたら あなたを忘れられたかも しれない でも そんなの堪えられない。 忘れたくない。 愛してる… 傷つける術もない 弱い自分に 当然の…ラストシーンさ… いつかアナタが溢した涙 拾いも出来ずに抱いた… hey…hey… それだけで… .
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