逃飛行

4/7

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「家を出るから…今夜…泊めて。」 涙を堪えて言った。 何もかも、捨てる覚悟は出来ていた… なのに… 「…家に帰れ…」 ショックだった… 溢れる涙を堪えずに流した。 何で?とか…どうして?とか…言葉にならなくて… ただ、一歩づつ離れながら涙を溢した。 「っ…さよ…なら…」 エンジンのかかった車に軽く触れて、別れを囁いた… 「これが…最期だから…」 そう言って泣きながら微笑んだ彼女を、直視せずに去った。 もし。深く傷つけられたら… 君は俺の元を離れ 新たな恋ができるはず… でも そんなの… 堪えられない。 愛してる… もし…深く傷つけてくれたら あなたを忘れられたかも しれない でも そんなの堪えられない。 忘れたくない。 愛してる… 傷つける術もない 弱い自分に 当然の…ラストシーンさ… いつかアナタが溢した涙 拾いも出来ずに抱いた… hey…hey… それだけで… .
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加