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寺野が職員室の前に立ち
コンコン
とノックをした
「失礼しまーす」
ドアを開けるとそこには
片手に大きめのライトを持ち、
タバコを吸う加納が立っていた
「あっ、先生ー
禁煙中なんじゃないんですか？
奥さんに怒られますよー」
「おっと、そうだったな、
カミさんには内緒だぞ」
と寺野が言うと加納は慌てて
タバコの火を消しはじめる
それにしても
加納の服装がとても変だ
長靴をはき、
ライトを持ち、さらには
ヘルメットを用意している
「先生…
その…もしかして…
また？、ですか？」
「それ意外に何がある!
バーベキューをするところに
でっかい洞窟があるんだよ!」
と生き生きと
加納が喋り始めた
実は加納にはちょっと
変わった行動があり
心霊スポットや
その土地の伝説などに足を
踏み入れたがる
それで不法侵入の疑いで
捕まったこともあるらしい
本人は若い頃の
話しだとゆっているが
「えー、俺いやっすよー
そんなので
捕まりたくないっすもん」
そうゆう真田に
加納は手を肩に回し
「この前なー
可愛い女の子を
見つけたんだかー…」
と耳うちをすると真田は
「早く行こうぜ!!」
と意気揚々に
職員室を出ていってしまった
「ふふふ…簡単なやつめ
じゃいこうか!」
「わかりましたよー」
寺野と矢島は嫌々ながらも
職員室をあとにした
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