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私、あなたが大好きでした
優しくて、バカで、真っ直ぐで…
子供っぽくって、大人っぽくって、可愛くって、カッコよくって…
私を見ては、動揺して何やかんや失敗したり、無邪気に笑ったり、照れて真っ赤になったり…
そうかと思えば、スマートに私をエスコートしたり、私より年上みたいに落ち着いたミステリアスな顔も見せる
ドキっとして、逆に照れて真っ赤になった私を、本当に…嬉しそうな顔して微笑んで抱きしめてくれたり、優しく髪を撫でてくれたり…
ぐっちゃぐちゃに屈折しすぎた私なのに、あなたには…何故か真っ直ぐな私でいれた
何もかも諦めていたかの様なあなたも、今までの俺がどうであれ、私の前の今の自分が本当の俺だって言ってくれたよね…
知らない感情が溢れて、戸惑う…っていつも困ってくれてたよね
嬉しそうというより、あなたは…本当に純粋で無邪気で…幸せそうな顔をしていた…
私は辛かったよ
ずっとね…
あなたの本当の幸せを…邪魔してる自分が大っ嫌いで、別れたかったから何度も何度も伝えたのに…
あなたは何度でも何度でも…私が本当は望んでいる気持ちに踏み込んできた
幸せになって欲しいから、足掻いて…もがいて…必死に逃げようとする私を…絶対に離さないでいてくれた
二人…最低なのに、間違っているのに、こんな私を離さないで、傍にいてって諦めずにいてくれるあなたが怖かったよ?
あなたが…
俺の好きだっていうわがままに付き合わせて、傷つけてばかりだけど、俺はこの幸せを守るために、家庭も絶対に大事にする
って、真っ直ぐ私を見つめて言った時、どこまでもあなたらしい…無邪気で残酷な一言だなって思った
あなたはこれが、私にとっても…とても残酷な一言だって気づいてなかったよね?
あなたの本当の…本物の幸せを望んでたから、嫌になるほど言い続けながらも、結局は自分に向けられたあなたの幸せそうな顔を突き放せず、あなたから幸せをもらっていた最低な私
そんな私を安心させる為言ってくれたのは百も承知だった
あなたが大好き!
言いきったぜ!!
的なオバカオーラも全開だったし…
本当にもう…
この人にはもう敵わないって…
あなたが望む幸せを…全てあげようって、私も腹をくくったよ
私の目の前にいるあなただけを見て行こうと…
一瞬一秒を大切にして行こうと…
なんて…上手くいく訳はやっぱりなかったね
罪には罰が下る
当たり前の事だよ
でも…やっぱり、後悔はしてないから
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