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あなたが、顔に出過ぎてたみたいで…
っていうか、最後の方は、普通に冗談なんだかわかんない感じで好き全開で居てくれてたよね…
バカ…
本当にバカなんだから…
まぁ、とにかくいち早く…そして唯一あなたの異変に気付いてしまったAクン
バカ正直なあなたに、問い詰めたらしいね
あなたも苦しかったんだろうね
嬉しそうに…
気付いちゃった?実は好きなんだ!
って言って、私には内緒で相談してたらしいね
奥さんにバレ、自主退職の日も決まって、最期の時を待ちながら働いてる時、Aクンはいつも私達を気遣ってくれていた
毎日寝る間も無く働き、帰っては話し合いやら、殺されかけたりしてたあなた…
二度目に奥さんが職場に来て、彼をこきおろし、私を探し、ひたすら睨んでいたのを見て…Aクンは言った
私とAクン以外は…彼女の異常に見える行動も、全く事情を知らないから、パパラッチよりも下世話に騒ぎ立てて、私にも様々な予測をたてて、実況中継してくれたり……
泣けもしない、笑えもしない
当たり前だよ
そんな罪も、罰も全部覚悟していた
全部……
「あのさ…もう二人でどっか行って…死んじゃいなよ」
私…最低だけど、本当に嬉しかった
「えっ!?いいのかな~!ってか、彼は死なないよ!!」
努めて明るく言った
「いや、もう死にたいしょ!連れてってやんなよ!いいと思うよ!」
「…ありがとう…」
「諦めるの?俺は諦めるの許さないよ?」
…最低な私達を…最後の最後まで応援してくれたAクン
嬉しかった
ありがとう
でも私、やっぱり最低だったよ
ごめんね
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