第四話~九重とクラリネット

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♪~うん…やっぱりイイ音が出ない………。 < どうした九重、暗い顔して。らしくないぞ!< …先生…クラリネットの音がなかなか上手く出せないです……。やっぱりなのはクラリネット向いてないのかな…。 < そうじゃないさ。九重はクラリネット初めてだろ?初めてなら仕方ないさ。 < 私クラリネット初等部で吹いたことある経験者なんです。でもあの頃も結局上手く吹けなかった………。なのは乙女音楽隊には向いてないってわかったから退部してもいいですか? < 九重、そんな簡単に自分の夢や目標を諦めたり、捨てたりしていいのか!?後々酷く後悔するのは誰でもない九重本人なんだぞ。< …白檀先生……人事だからって勝手なことばかり言わないでよ‼ < 九重、少し頭を冷やして来なさい。頭を冷やしてくれば正しい答えが君にもきっとわかるはずだよ。 < ………………………………………………。 < 九重は去年も何だかんだ言いながら素敵な音色を響かせたじゃないか!!先生の胸には少なからず九重が奏でる音は九重にしか吹くことも奏でることも出来ないんだ。 < 先生、なのはは確かに小さな頃から憧れていた姫咲音楽院に入学して悲願の自分だけのクラリネットを手に入れたよ…でも下手くそな私じゃクラリネットも可哀想だよ。 < そんな事は有り得ない❗九重はできる子なんだ‼ び、白檀先生…。ありがとう☆別に構わないさじゃあ話しの続きはまたな。 < はい。白檀先生ありがとうございました。
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