神変

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「なんか酷いこと考えてそうだから言うけど、俺はお前を心配してんの。いきなり世の理の話されたりして、いろいろ混乱してんじゃねぇかって。自覚ねぇだろうけど、体だってデミス用に微妙に変わりつつあるんだぜ。だから、とりあえず今日は体を休めって言ってんの」 ベッドから降りると、希の前に来た紅蓮。 ジロジロと体を見ながら、 「見たところ異常はねぇな。急な体の変化についていけなくなる場合があるって聞いてたけど、その心配もなさそうだ。なんだ。意外と体力あんじゃん」 一人納得するのだった。 そして、希の髪を摘むと、未だ心配そうな彼女に向かって一言 「心配すんな。新しいことに戸惑いは付き物だ。時期に慣れるし、俺が全力でサポートする」 優しく、囁いた。 「じゃあ、約束…して下さい」 震える声で、紅蓮の眼をしっかりと見据えながら言った。 「約束??デミスと天界人との契約とは別にか??」 希の眼を見つめ返しながら、紅蓮は尋ねる。 「はい。私と貴方の…絶対に守ってくれますか?」 「…内容によるって言いたいが。お前は俺の願いー契約ーを聞いてくれたしな。いいぜ。守るし、叶えてやる」 そう呟けば、目の前の少女は笑った。 綺麗で、可憐な笑みを。 「じゃあ…約束して!!私を、幸せにするって!!」 その願いに男の口許は綻び、少女に負けない笑みを浮かべた。 「聞き届けよう、その願いーーー」
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