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「ウシャシャシャ!なんだよ『扉』って!じゃあ、あの受付のテーブルの上でM字開脚とか!『お姉さんのここに返却してね』なんて!」
「ギャハハハ!もう俺返しまくっちゃうね!仮面なんて関係ねぇや!」
「いやぁ、インラン受付姉ちゃんだねぇ!ウシャシャシャ!」
「ギャハハハ、はっ!」
「ウシャシャ、シャ?」
カズヤが俺の後ろを見て固まっていた。
俺はゆっくり、後ろを振り返る。
そこに、指で監視カメラを差しながら立つ、般若・・・もとい、受付のお姉様がいらした。
「・・・図書館では静かに。」
押し殺した声ですら、響くロビー。
神様、助けて下さい。
あ、でも、今助けてもらったら、受験の時、助けてもらえないですか?
でも、どうすりゃいいんだよ~。
ちらっとカズヤを見る。
目が合った。
親友だ。
分かってるな、よし。
「「ごめんなさ~い!!」」
俺とカズヤはお姉さんに謝りながら逃げ出した!
まったくなんて日曜日。
全力で走ると、受験まで突っ走るイメージと重なった。
後ろで声がする。
「図書館で走るな!!!」
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