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…この沈黙を破ったのは、母さんだった。
母「夕御飯今日は私が作るわね」
母さんは台所に逃げるように去っていった。
夜斗「何なんだろう?」
沙紀「何か隠してるみたいだね…しかも、とびきりデカイのをね」
夜斗「『関わるな』か~…でも興味あるな~…面白そうだし」
ドタドタ
母「お待たせ。久しぶりの母の手料理で~す」
さっきのは無かったことにするようだ。
夜斗「母さん隠さないでよ!!」
夜斗が怒鳴る。
母「ダメよ…」
夜斗「せめて理由だけでも言ってよ!」
母「…ヴァースは戦争が多く起こっているの…それに、魔族ともよく争ってるわ…夜斗…あなたは利用されるだけよ!あなたの父と同じように…」
夜斗「父さん…?」
母「そう…あなたの父は、戦争に明け暮れているわ!民や私たちの平和のためにって国のトップに利用されてるのに…」
夜斗「って事は…父さんは今生きているんだね!!」
夜斗はすごく嬉しそうだ。
無理もない、『死んだ』と言われていた父親が生きていると言われたのだから。
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