襲いかかる魔の手

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…よ…り…と…夜…斗… 急に名前を呼ばれたのでビックリした。 目を開けると、沙紀と桜の顔がすぐ近くにあった。 夜斗「…うわっ!」 夜斗は更にビックリする事となる。 魁斗「勝手に上がってるぞ~!」 魁斗は笑いながら言っているが、夜斗は理解が追い付かない。 沙紀「大丈夫?」 沙紀はその様子を気分が悪いと受けとり、心配そうにきいてくる。 桜「まだ気分がすぐれませんか?」 桜も同じ様に心配そうだ。 夜斗「…大丈夫…」 夜斗は呆然としながら、とりあえず答える。 渚「何だ?ハトが豆鉄砲を食ったような顔は!?」 渚は笑いながら言った。 夜斗「それを言うなら、ハトが豆鉄砲をくらった…ね!」 夜斗はどうやらあのまま眠ってしまったらしい事に気付き、更に寝起きにも関わらず、しっかりと渚の誤りを指摘する。 すると、渚は俯きながらプルプルと体を震えさせていた。 夜斗「?寒いの?」 夜斗は渚に聞くと… 渚「…いや…寒くなんかない…むしろ暑い…お前は…暑いか?」 渚が聞くと… 夜斗「暑いね~!まぁ夏だし!」 夜斗は寝起きで誤りを指摘する事は出来ても、渚の逆鱗に触れてしまった事を感じとる事は出来ないようで、平然と答える。 渚「なら…冷たくしてやろうか…そう…死体のように…」 渚はゆっくりと死の宣告を告げる。
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