襲いかかる魔の手

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夜斗「えっ!?死体?…ぐはぁ!!」 夜斗は理解する前に渚の鋭い右拳を鳩尾にくらってしまう。 ダメージを受けた夜斗はよろよろとしていたが、渚は容赦がなかった。 渚「死体になれ!!」 渚の左拳が夜斗の右頬に襲う。 夜斗は軽々しく吹っ飛び、壁に見事に激突した。 夜斗「痛ッ!!何!?急にどうしたの?」 夜斗は右頬を押さえながら聞くと… 渚「…自分にきけ!!」 渚は構わずに夜斗に殴りかかった。 だが、夜斗は何発もくらいたくなかったので避け始める事にした。 それが、渚を更に怒らせる事となる。 渚の動きは徐々に速くて強くなっていった。 それを夜斗は死に物狂いで紙一重で避け続けた。 魁斗「いい加減にしろ!夜斗は病み上がりだぞ?」 魁斗が助け船をだし、渚は仕方なく拳をおさめて、死だけは免れた。 夜斗「…助かった…」 夜斗は安堵したのか、脱力してその場に座り込んだ。 桜「大丈夫ですか?おもいっきり飛んでましたけど…」 桜は驚いたように言っていた事から、かなり飛んだ事が予想される。 沙紀「大丈夫!夜斗はリンチに慣れてるから!」 沙紀は見慣れた光景なので、全く心配などしていない様子であった。 …慣れって怖いんだな… …とつくづく思う夜斗だった。
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