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礼儀正しい母親を見ていると雲雀は怒る気も失せてしまう。
雲雀「いえ…大した事はしていませんから…気になさらずに横になっていて下さい!」
雲雀が言うと、母親は渋々体を横にした。
女の子「ちょっと待ってて!今、お茶煎れてくるから!」
女の子は台所のような場所で何かをせっせせとやり始めた。
母親「…ゴホッ!…ゴホッ!…ゆっくりしていってくださいね…」
母親は苦しそうであったが、笑顔で言ってきた。
雲雀「…病気と聞きましたが…」
雲雀は心配そうに言うと…
母親「フフッ…心配しないで下さい!快方に向かっていますから…」
雲雀「そうですよね!すみません!急に変な事を聞いて…」
雲雀(借金までつくってるんだ…それに…あれだけ笑顔をつくれるんだ…元気じゃない筈がない!)
雲雀は苦笑しながら言う。
女の子「あっ!…茶葉がなくなっちゃった…」
女の子は呆然と立ち尽くしている。
母親「…すぐに買ってきなさい…葵『アオイ』…ゴホッ!…ゴホッ!」
母親が言うと、葵は小屋を飛び出して行った。
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