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雲雀「…実は…僕に友達はいません…だから…正直力になる事は…」
雲雀は日々の修練のせいで、友達どころか人に出会う機会も失っていた。
母「なら…どちらも初めての…友達…ですね?」
母親の言葉には力があった。
言葉を聞いた者を惹き付け…幸せに導いてくれるような気がする…
今まで強さだけを求めていた雲雀にとっては、新鮮で輝かしいものであった。
雲雀「…僕でよかったら…」
雲雀は勢いから簡単に承諾してしまった。
母親「ありがとう…ございます…」
母親は満面の笑みでお礼を告げると…
葵「ただいま!…?…どうしたのお母さん?何だか嬉しそうみたいだけど…」
母「フフッ…嬉しい事があったのよ…」
母親が言うと…
葵「フッ…変なの!」
葵は理解出来ない様子が可笑しくて笑った。
母親もそれにつられて笑う。
雲雀(…神様はなんて…残酷なんだ…こんな家族にどうしてこんな仕打ちを…でも…この家族はその仕打ちの中で…また幸せを感じているのか…これが…家族なんだ…)
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