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葵「…あっ!ここだ!」
葵がそう言うと、見渡しの良い丘に出た。
雲雀「…キレイ…」
雲雀はただただ呆然と丘の景色を眺めていた。
いや、正確には眺めている事しか出来なかったである。
その丘は、入り込んできた者全てを魅了するようで、生い茂った草花も、澄みきった空も、ここから見渡せる見慣れた街さえも…美しさで満ちていた。
そのような感覚から、ここはさっきまでいた場所から隔離されているようにも思う。
正しく、別世界だった。
葵「キレイでしょ!私も最初はビックリして、何時間も見いっちゃったんだ…まるで時間が止まったみたいに…だから…私はここを時の丘って言ってるんだよ!人によってここは早く感じたり、長く感じたりするから!」
葵は少し歩いて、生い茂った草の上に座った。
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