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大人「気づいたか?安心しろ!もう大丈夫だ!」
大人はそう言って、笑いかけた。
葵「あれ?…あの後どうなったの?」
葵はよく憶えていないらしく、何故か痛む首をさすっていた。
大人「憶えていないか?名門の少年が急に君を気絶させて、すぐに炎の中に飛び出して行ったのだが…あれじゃあもう…」
大人達は暗い顔をして、落胆をしている。
葵「…!…」
葵は大人達のゆるんだ手を振り払って、すぐにさっきいた場所まで駆け出した。
一方、雲雀は…
雲雀「ゲホッ!ゲホッ!…黒い煙で周りが見えない…」
雲雀は煙に悪戦苦闘しているも、狭い家のお陰でなんとか母親を見つける事ができた。
雲雀「さっ!逃げましょう!」
雲雀が母親の腕を掴むが、母親は一向に立とうとはしない。
雲雀「…?…どうしたんですか?」
雲雀はもう既に倒壊寸前の家から脱出したくて仕方なかった。
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