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母「…すみません…私はここから逃げ出してはいけないんです…」
母親は微笑みながら雲雀を見た。
雲雀「何を言ってるんですか!?ここにいたら死んでしまいますよ!?」
雲雀は少し強めに母親の手を引っ張る。
…が、やはり母親は動こうとはしない。
母「…葵の為なんです!私は絶対に動きません!ですから雲雀さんはすぐに逃げてください!」
母親は強引に雲雀の手を振り払いのけた。
雲雀「…?…葵の為?…どういう事ですか!?」
雲雀はここで出てきた不審なワードを聞き漏らさなかった。
母「…金貸しの方からは…私の命でお金の件は白紙に戻してくださると…」
雲雀「ふざけないでください!!アナタが死んだら葵はどうなるんですか!?」
雲雀はすぐに何故か笑顔で言っていた母親に怒鳴りつける。
辺りは燃えていて、上からは焼けた天井があちこち降り注いでいた。
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