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雲雀「…逃げましょう!八雲から逃げるんです!それが葵の為にも最も最善な策です!」
雲雀は笑顔で言う。
…今度は自分が救うんだと心に誓って…
母「無理です!それはアナタが一番知ってる筈です…彼らに逆らえば…」
母親は目を閉じて、苦悩の表情を浮かべていて、炎の明るさがその表情を異様に際立たせていた。
雲雀「…葵は…死を望まずに…共に生きる事を望んでいます!三人で共にいる事を…」
雲雀の表情はいつしか真剣になっており、目を閉じて諦めていた母親の心に間違いなく、その真剣さとなんとも言えない感情が届いたのだった。
母「…わかりました…ここから逃げましょう!…ですが…一つだけお願いがあります!目を少しだけで良いので閉じて欲しいのです!渡したい物があります!」
母親の顔にはいつも通りの笑顔が浮かべられていた。
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